AIでできること、できないこと

近年、AIを使ったサービスが増えています。身近なところではSiriのような音声アシスタントが思い浮かぶのではないかと思いますが、それだけではありません。自動車の自動運転や医療分野においても、AIの活用が進んでいます。AIの活用が進むことで、業務効率化やサービス向上が期待されています。一方で、AIを使えば何でもできるかというと、そうでもありません。AIにもできないことはあります。

今回は、AIでできること、できないことを分かりやすく説明します。

AIを使ってできること

AIは「学習」の最中にデータの性質を学び、「判断」のときに学習した性質に照らし合わせて結果を出します。

現在のAIは次のようなことができます。

1. 認識
画像や音声・言語、数字などのデータパターンをもとに、何らかのパターンを読み取る機能です。

「認知」機能を使ったサービスとして典型的なのは、スマートフォンの音声翻訳です。音声を入力するだけで、言語を認識し、その言葉に対応した検索結果を出力できるようになっています。

人の感情を認識する分野への活用も期待されており、接客業の分野では、消費者の感情に合わせたサービスを提供できるようになるでしょう。

2. 予測
過去に発生した事象のデータをもとに、未来に発生しうる事象を導き出す機能です。

この「予測」機能は、マーケティングの分野においての活用が目立ちます。例えばタクシー業界では、どこのエリアでタクシーの利用客を見込めるかを分析し、効率的な配車を実現できるよう活用が進んでいます。

一方で、過去のデータが必ずしも潤沢にあるとは限りません。そのような場合、物理シミュレーションによってデータを作成し、それを学習して予測するという方法がとられます。特に自然災害の予測などは「史上最大」を予測する必要があるため、このような手法が取られます。

3. 実行
デザインなどを分析し、新しい作業方法を提案する機能です。

「実行」機能では、過去に人間では思い浮かばなかった新しいパターンの作業方法やデザインを、AIを通すことによって実現できます。例えば、囲碁のAI「Alpha Go」のアルゴリズムは、盤の画像から勝ちやすい手を認識しています。

上記の3つの機能を組み合わせることで、さらに活用方法が広がっています。

例えば、自動車の自動運転です。音声入力によって目的地を認識し、渋滞の傾向を予測して、目的地までの経路を検索し、最適な経路を運転するというように機能が連携されることによって、「自動運転」が可能になるのです。

人にできてAIにできないこと

自発的な働き方や共同作業

AIは、あくまでも心を持たない機械です。作業の効率化や計算を行うことによって、人間のサポートを行うことはできますが、人間のように、自発的に互いに協力し合って思考を広げて作業を進めることはできません。

また、AIには心がないため、組織においてリーダーシップを発揮して、チームを率いるようなことはできません。AI単独での作業はできるのですが、人間のようにチームを組んで協力し合って作業を行うことはできないのです。

つまり、人と人とが協力し合うことが前提となっている作業はAIにはできないため、このような作業はAIに代替されることはありません。

まとめ

今後、AIの活用分野はさらに広がっていくことが予想されます。AIを活用していくためにも、AIがどんな分野に向き・不向きなのかを知っておくことは、今後、AIをキーワードにビジネスを検討し、あるいはクライアントの相談に的確にアドバイスする上でも重要になります。

アイキューブでは毎月交流会を開催しており、2018年5月の会では「AI」をテーマにKarakuri株式会社の小田志門さんにお話しいただきます。もっとAIについて詳しく話を聞きたい!という方はぜひご参加くださいませ。

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